
「原油とエゼキエル預言」
聖書の終末預言を研究する人にとって、旧約聖書エゼキエル書に示されたロシアイラン連合軍によるイスラエル攻撃が、いつどのように起こるのか、ずっと感心を持って見て来ていると思う。該当の箇所を以下に示す。
“次のような主のことばが私にあった。
「人の子よ。メシェクとトバルの大首長である、マゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言せよ。
『神である主はこう言われる。メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。今、わたしはおまえを敵とする。
わたしはおまえを引き回し、おまえのあごに鉤をかけ、おまえと、おまえの全軍勢を出陣させる。それはみな完全に武装した馬や騎兵、大盾と盾を持ち、みな剣を取る大集団だ。
ペルシアとクシュとプテも彼らとともにいて、みな盾を持ち、かぶとを着けている。
ゴメルとそのすべての軍隊、北の果てのベテ・トガルマとそのすべての軍隊、それに多くの国々の民がおまえとともにいる。”
エゼキエル書 38章1~6節
“多くの日が過ぎて、おまえは徴集され、多くの年月の後、おまえは、一つの国に侵入する。そこは剣から立ち直り、多くの国々の民の中から、久しく廃墟であったイスラエルの山々に集められた者たちの国である。その民は国々の民の中から導き出され、みな安らかに住んでいる。”
エゼキエル書 38章8節
“それゆえ、人の子よ、預言してゴグに言え。『神である主はこう言われる。わたしの民イスラエルが安心して住んでいるとき、まさに、その日、おまえは知ることになる。
おまえは北の果てのおまえの国から、多くの国々の民とともに来る。彼らはみな馬に乗る者で、大集団、大軍勢だ。
おまえはわたしの民イスラエルを攻めに上り、地をおおう雲のようになる。終わりの日に、そのことは起こる。ゴグよ、わたしはおまえに、わたしの地を攻めさせる。それは、わたしがおまえを使って、国々の目の前にわたしが聖であることを示し、彼らがわたしを知るためだ。
神である主はこう言う。おまえは、わたしが昔、わたしのしもべであるイスラエルの預言者たちを通して語った、まさにその者ではないか。この預言者たちは長年にわたり、わたしがおまえに彼らを攻めさせると預言していたのだ。』”
エゼキエル書 38章14~17節
歴史上このようなことは今まで起こらなかったから、この預言は終末に関する預言だとずっと考えられて来た。
預言研究者は以前からイスラエルの北方に位置するゴグとはロシアであると考えて来た。ペルシャはイランを現し、イスラエルの最大の敵国としてシリア内戦に乗じてロシアと共にイスラエルに接するシリアに介入して来た。預言解釈ではトルコやリビヤも同調するが、これもシリア内戦を通してロシアと共闘関係に入って来た。ここまでは確かにエゼキエルの預言に合致している。
このことからロシアイラン連合軍のイスラエル侵攻は間近だと言うクリスチャン、例えばアミールツァラファティ氏などもいるが、私はロシアのプーチンが多大なリスクを犯してイスラエル侵攻する理由を見つけることができなかった。
特に預言解釈でアミールツァラファティ氏や高原剛一郎氏やアーノルドフルクテンバウム氏が言う、ロシアがイスラエルの富を奪うためである、その理由として度々挙げられたのが、ゴラン高原の大量の原油である、などとしたのは私的には納得いかなかった。なぜならロシアもイランも石油を輸出する産油国だからだ。
エネルギー資源の強奪がこれから起こるのか?ところが事態はコロナパンデミックのおかげで、原油価格は下がる一方だ。
だからロシアがイスラエル侵攻するとすれば、原油目当てと言うよりは、ロシアが経済的にさらに困窮する事態、例えば原油価格の低下によりロシアの重要な収入源が無くなるなどが生まれなければならない。
もう一つのイスラエル侵攻の条件はイスラエルを支持する米国の覇権が凋落することだ。米国がイスラエルを支援できる経済力や軍事力を有する限りロシアイランがイスラエル侵攻するのはリスクが高過ぎる。
このウイルスパンデミック後の世界に米国覇権の凋落と、ロシアが他国に侵攻しなければならないほど困窮するような事態に至るのか?
無いとは言えない。
しかしウイルスワクチンにナノチップを入れて人類のコントロールをするという陰謀説とか、ロシアのイスラエル侵攻がすぐあると考えるのは、まだ私には時期尚早であるように思われる。と同時に患難時代前に携挙があると私は考えていないので、携挙が明日にでも突然起こるとも考えていない。それは「獣」「不法の人」が明確に出現した後だろう
