「炭素を蓄積する土」
「炭素を蓄積する土」
農業に関わる者にとって一番気になるのは、何と言っても「土」の状態
今日の土の状態は良く、団粒構造がある感じです。団粒構造とは泥のような塊でなく、砂のようにバラバラでなく、微生物が生育しやすい適度に小さな塊を形成している状態です。
世界の農業の問題は、人間の食べる牛や豚などの大量の飼料を生産するために、機械化、農薬、化学肥料が大量に使用された結果、土壌の微生物が死に絶え、土が生命を失ってしまい、土が粉塵化して砂漠化が進み、植物の生育が減少して、土壌が炭素を蓄積しなくなることです。
気候変動の一要因とされてる空気中の二酸化炭素は、本来なら植物が吸収して土壌に蓄積されるのですが、機械化化学農法の結果、土壌が死んで大気中に放散されたままになるんだそうです。
私たちが農業を学び始めた頃から、少しずつそういうことがわかって来ました。
だから無農薬、有機栽培にこだわるのですが、究極のところは不耕起、無肥料栽培に行き着くんだろうと思います。残念ながら私たちはまだそこまで研究していないので、取り組んでいませんが。