「新しいネットワーク化とその落とし穴」

「新しいネットワーク化とその落とし穴」

昨日JCMNの阪神コーチング準備会で、出た話なのですが

コロナで教会活動が制限される中で、教会や教団を横断した自発的な牧師ミーティングや、信徒レベルの祈り会、勉強会がZOOMを使って活発に行われるようになっています。

これはある意味コロナの効用と言うか、今までオンラインで学びや情報をそれほど得られなかった状況から、一足飛びに「草の根的ネットワーク」が始まっています。

一方で牧師さんから出た懸念として、果たしてそのオンライン上ミーティングやセミナー、ミニストリーは教理的に大丈夫なのか、あるいは以前ここでも紹介したハーベストタイムミニストリーズのような、セミナーという名で、他教会信徒を引き抜いてしまう家の教会運動になりはしないのか?という声がありました。

超教派的、草の根的な働きが信徒の信仰を鼓舞し、ローカルチャーチでは得られない学びを受けることができる。それは素晴らしいのですが、それが自分の所属する教会を建て上げるのではなく、牧師を批判したり、いわゆる「羊泥棒🐑」的な流れになってしまう懸念はやはりありますね。

私のようなハウスチャーチの働きをしている者は、いわゆる伝統的な教会の礼拝スタイルや縛りを嫌う傾向があり、より自由にどんな教会でも訪問したり、貪欲に信仰を学び探求し、伝道に熱心で自主独立の気質を持つ傾向があります。

しかし同時に神が立てられた牧師、教会の権威に従わず、異端的働きに惹きつけられることや、そういう信徒を通してローカルチャーチに「信徒引き抜きの動き」「教会乗っ取り」が入り込んで来ることすらあるのです。

確かに教会の牧師が外部の働きに関心を持たず、閉鎖的になり、教会が柔軟に学びをしなくなる場合もあり、教会自体がカルト化することもありますが。

私の知る限り、全国にハウスチャーチネットワークを作る独立した働き手の中には、聖書と一致しない聖霊の声を重視し、携挙の月日まで預言して外れたにも関わらず、その人の預言やカリスマ性に惹かれた他教会信徒が取り込まれていく事例もあります。

そういう人は聖霊に従ってやっていると言うには言いますが、ローカルチャーチを破壊する働きになるなら注意したほうがいいと思います。

教会に収まらない自主独立の気質を持つクリスチャンの方は特に気をつけてください。

“あなたがたの指導者たちの言うことを聞き、また服従しなさい。この人たちは神に申し開きをする者として、あなたがたのたましいのために見張りをしているのです。ですから、この人たちが喜んでそのことをし、嘆きながらすることにならないようにしなさい。そうでないと、あなたがたの益にはならないからです。"
ヘブル人への手紙 13章17節