「正しい神学って何だろう?」

2022年2月24日

「正しい神学って何だろう?」
ある神学的立場が、これが正しい、あれが正しい、とかいう基準て何でしょう。いや間違った神学がないとは言いません。ただだいたいどの立場の人も、自分でこしらえた自分なりの基準があります。しかし同時にそれは自分の基準であって、キリスト教会が普遍的に全世界的に共有しているものとは限りません。
ハーベストタイムミニストリーズはTV番組でも知られた牧師さんで、切れ味ある、かつわかりやすい語り口で人気がある中川健一さんが主催されている団体です。
この団体では主に「ディスペンセーション神学」の優位性や「ヘブル的聖書解釈」、また「患難前携挙説に基づく再臨待望」などで支持を集めてきました。私自身もハーベスト傘下の聖書フォーラムでイスラエルに新婚旅行に行きましたし、聖書フォーラム全体に感じられる真面目な聖書研究態度には感銘を受けて来ました。
しかし同時に私は以前からハーベストや聖書フォーラムで語られる、あるいは主張される「これが正しい神学」に疑問を呈して来ました。
以下にご紹介するブログは、以前その聖書フォーラムで学んでいて、今は辞められた一信徒さんの記事です。聖書と素直に向き合う中で自分の間違いに気づいたことも書かれています。
実のところ、ハーベストタイムや聖書フォーラムの噂は牧師さんたちの間でかなり広がっていて、批判的に見ておられる方も多いのです。その理由は超教派的聖書の学びだから、大丈夫だと思っていたら、いつの間にか「中川健一信者」になって、自分の所属する教会の牧師を批判的に見るということが起こり、それが信徒の離反や、地域教会の分裂騒ぎにまで発展しているということが現実に起きているからです。
私の個人的体験ですが、私の知人が家の教会を立ち上げるとのことで、私もハウスチャーチしていますから、激励するために訪問したのですが、私はその礼拝に大変違和感を感じてしまいました。なぜかというと、その礼拝は中川健一氏のビデオ説教を聞く「中川ファンクラブ」のような感じで、集まっていたのは他教会の信徒ばかりだったからです。その中で聖書フォーラムのリーダーが説明したのは、この集まりをこの地域の「家の教会」として発足させるというものでした。
私は自分が何年もの間苦労して作った人間関係を通して教会を立ち上げましたので、そのようなビデオを見せて他教会信徒を引き抜くような教会開拓を聞いたことがありませんでしたから、大変違和感を感じました。
この違和感はその後さらに明確になり、その聖書フォーラムの主催者が所属している教会の牧師の追い出し工作にまで発展しました。私はその一部始終をお聞きしましたので、あの時の違和感は間違いではなかったのだと理解しました。
関東でも関西でも、この「聖書フォーラム問題」は表だっては知られていませんが、裏では大変な問題として各教会の牧師たちを憂慮させています。
私個人は中川健一さんの話は好きだし、他の人も認めるかもしれませんが、優れた聖書説教者だと思っていて私も大いに参考にさせてもらっています。だからこそハーベストタイムや聖書フォーラムを巡って起こっていることを本当に残念に思います。
問題はやはり「自分の神学こそが正しい、他は間違っている。有害ですらある。」そのような「奢りたかぶり」私は根底にそれがあると思っています。そのリーダーの考え方が聖書フォーラムに集う人たちに伝染しているように私は感じています。
私は、地域教会を心血を注いで立ち上げ、他の神学的立場を取る牧師さんたちに対する敬意をどこかで忘れているのだと思います。
本当に正しい神学は信徒を正しい行動に導くはずです。
聖書はこう教えています。
“知識は人を高ぶらせ、愛は人を育てます。
自分は何かを知っていると思う人がいたら、その人は、知るべきほどのことをまだ知らないのです。
しかし、だれかが神を愛するなら、その人は神に知られています。"
コリント人への手紙 第一 8章1~3節

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